(化学)合成洗剤はこうして作られる
<石鹸の始まり>
石鹸は紀元前3000年頃、古代ローマの時代に発見されたと
言われています。
男たちが、サポー(Sapo)という丘の上で、山羊などの動物を
生贄として、火にかけ、祈りとともに、神々への捧げものと
していました。火にあぶられた山羊の脂肪が、灰の上に滴り
落ちていました。
一方、女たちはおしゃべりをしながら、川で洗濯をするのが
習慣となっていました。ある日、女たちは溶けた山羊の脂と
灰が混じって、川に入り込むと、洗濯ものがきれいになることに
気づいたのです。
こうして、人類は、油・灰・水の3つによって、石鹸を作りだす
ことを発見したのでした。
英語で石鹸を意味するソープ(Soap)は、この丘の名前に
由来するとされています
<石油から作られる合成洗剤>
石鹸は元来、天然の油脂・灰(アルカリ)・水の3つを反応させて
作るものですが、1930年代に入ると、短時間で、安く、
大量に生産することを可能にするために、石油から化学
合成された原料を使用する様になりました。
石油からガソリン・軽油・灯油などを精製した後に 残った工業用の油に、硫酸(アルカリ)を反応させたものが、洗剤やプラスチック、 道路のアスファルトの原料として使用されているのです。 さらには、商品として長く持たせるための防腐剤(パラベン)や 泡立ちを良くするための増泡剤(合成界面活性剤など)、 色を鮮やかに見せるための顔料(赤色○号、青色○号)、 香りをつけるための人工香料など、さまざまな化学合成物質を 大量に加える様になったのです。
こうしてできたものを、(化学)合成洗剤と呼んでいます。
現在、市場で販売されている多くのボディシャンプー・
頭髪用シャンプー・リンス等は(化学)合成洗剤です。
これらに含まれる化学合成物質は皮膚を強く刺激するばかりでなく、有害な
成分が皮膚から私たちの体の内部へと侵入し、体内に蓄積される
可能性が問題視される様になってきました
(⇒ 経皮毒について)
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